2012/07/28

よくある病弊と文化

しばらく前に国会事故調の福島第一原発事故に関する報告書で、「原因は日本文化」という文句があるとか無いとか問題にされていた。たしかに、文化が原因と言ったら問題の深掘りも、解決策の提起もできないだろう。 しかし、「方針や認識の転換が、前任者の施策を否定している、とみなされるため、過剰な抵抗を受ける。」とか、「労働者の違法派遣」とか、個別の論点に「事故の要因となったこれらの事象は、日本ではよく見られます。」と付け足せば真実味のありそうなフレーズになりそうだよな。

テストステロンをアップするオスモフェリン

テストステロンをアップするオスモフェリン

ちょっと妖しげなモテ香水の紹介に「オスモフェロン」なる物質が含まれていたので、ググったら上のサイトが引っかかった。オスモフェロンはヒト(雄)の性フェロモン、オスモフェリンはヒト(雌)の性フェロモンに近似した化学物質だそうな。で、オスモフェリンを首筋に付けてトレーニングしたところ、体内のテストステロンが増加したんだそうな。
まぁ、雌の性フェロモンが男性ホルモンの分泌を活性させるのは、不自然な話ではない気もする。

しかし、「簡単お手軽にマッチョバディ!」と「フェロモン香水で女子を惹く!」が並んでる中に、「フェロモンサプリ、塗るだけでマッチョに!」があっても違和感がないはずだよなぁ。

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おそらく、フェロモンサプリはトレーニングするのが前提であることを、考えたこともない人にしか効果がないのが問題だろうなぁ。

2012/07/26

テニスの本を読んでみた。


こちとらテーブルテニスの人なので、テニスの本も面白いかと思って読んでいる。「頭脳」にまつわる本なので、そのまま楽しく読める。

弱い人の打ち方は「ネットを越えさせて、エンドラインの手前に落とす」ように意識している。強い人は「オーバーする球を、エンドラインの手前にねじ込む」ように意識して打っている。らしい。ボールの軌跡が回転の影響を受けやすい卓球だと、この意識はより重要なんかなぁ、と思った。

2012/07/25

JooSeHyuk vs WangLiqin


いつの試合かもわからないけれど、おすすめに引っかかってきたので。バックカットの速度が非常にゆっくりで、フォアのトップスピン系との速度差が大きそうだなぁ。これに回転量の変化もつけられているんだから、チョッパーの相手は大変だ。しかし、かっこいいわぁ。

2012/07/24

ロボット 完全版

仕事を休んで映画の日、昼過ぎの部。

3時間弱にバカ、CG、歌って踊って、ラブコメ、アクション、大虐殺、感動を詰め込んだ超大作。もうちょっと踊っても良かった気がしなくもないけど、それだと3時間オーバー休憩無しの映画鑑賞になってしまって大変かなぁ。全体に「やりすぎ」な印象があるけど、アクションなんか自動車が当たり前に空を飛ぶ乗り物になってるし、ボンネットに飛び乗ってサーフボード状態(@空中)みたいなトチ狂った絵がたくさん。

さらば復讐の狼たちよ

仕事を休んで映画の日、夕方の部。民国時代北洋軍閥支配下(つまり無政府状態やんけ!)の中国で、県令の職位を買った詐欺師と詐欺師を襲った山賊、任地の城市を支配する悪徳地主が三つ巴で化かし合いをする映画。メインキャスト3人の顔芸を駆使したハイテンションな掛け合いが大変面白かった。「鬱憤を溜めて溜めてドーン!」なストーリーではなく、小ネタを濫費しながら喜怒哀楽を溜めていくタイプのストーリー。

長台詞は少ないし、山賊を演じる監督は抑制の効いた低い声なんだけど、掛け合いはハイテンションだったねぇ。明日にも使えるワンポイント中国語「你有钱(あんたや)」とか。

しばらく分のバカ映画成分を一日で摂取した気がするよ。

原発とトイレ

「原発はトイレも無しにウンコするようなもの」という主張がある。たしかに放射性廃棄物の処理は「貯めておいて、とりあえず埋めて、1000年放置」だから、まともな処理とは言いがたい。しかし、ウンコの処理を歴史的に考えてみると「原発は自然に反する現代のトイレ」と言った方が近いようにも思える。

いうまでもなく、最初のトイレは「野糞」。草木は育つし、家畜の餌にもなったかもしれない。江戸前寿司のネタは、江戸の生活排水を養分に育ったとも聞いたことがある。しかし、草木の肥やしになるのも魚の餌になるのも、環境負荷には違いない。環境の容量を超えた時には、環境の悪化を招くのは必定だ。

次の段階は「資源化」。古くはローマ帝国のウェスパシアヌスであったり、江戸の汚穢屋(=長屋の便所からウンコを買い集め、熟成させて肥料として近郊農家に売る産業)であったり。前近代は「野糞」と「資源化」が並立していた時代。しかし、ウンコの資源化がなされた事例って、珍しいような気もする。

現代的なトイレは何らかの手法でウンコを集め、「脱水して、燃やして、埋める」。参考:wikipedia

こう考えると、「火力発電-野糞、原子力発電-下水処理」とした方が類似性は強いんでないかなぁ。

2012/07/23

馬琳の台上裏面


王皓vs馬琳のオリンピック壮行試合。馬琳の台上裏面ドライブって違和感がある(MP4/6の上にロケットエンジンを載っけて「最強に速いぜ!」的な違和感)。しかし、フォア主戦で頂点に至った後、キャリアの晩年にいるはずの馬琳が新規テクニックを貪欲に使う姿勢は本当に見習わないといけないなぁ。
王皓の台上バックハンドは「裏面ドライブを打つ体勢から逆モーションでツッツク」、馬琳の台上バックハンドは「ストップの体勢から裏面ドライブが飛び出てくる」の違いがあるように見えるなぁ。

2012/07/22

マルサスの罠と持続可能性

産業革命以前のアンシャンレジームを支配していたルールはマルサスの罠だった。つまり、生産性上昇のペースは人口増加のそれを下回るため、人口増加は個々人の幸福度低下や社会の破綻に至る、というあれだ。

産業革命以後、生産性上昇のペースが急伸しマルサスの罠は越えられたように思われる。実際、アンシャンレジームでは珍しくない大規模な人口減は起きていない。

しかし、生産性の上昇を可能としているのが化石燃料の消費である以上、その持続可能性には燃料枯渇のリスクが伴うのではないか?とすればマルサスの罠は持続可能性を保つシステムの一端を担っていたんではないか?みたいなことを考えていた。

ローマクラブからこっち、マルサスの変奏曲は手を変え品を変え出てくるしなぁ。