2012/02/01

卓球版個人戦術について

まず、個人競技の卓球で個人戦術って意味わからんな。仕事帰りに、フットサル個人戦術バイブルという本をパラパラと立ち読みしたのだ。個人戦術というのは、フットサルの中で各選手が行う駆け引きを体系化したものらしい。たとえば、ボールを持っていない時に自分をマーカーを振り切るための動きだったり、ボールを受ける瞬間にマーカーの予測を外した場所にボールをコントロールする事だったりする。個人戦術のレベルが高いと何がお得かというと、少ない動きで自分に有利な形でボールを保持できる。らしい。 

 で、卓球に「個人戦術」が無いか?と考えてみた。それは確かに体系化されていない経験則かもしれないけれど、技術解説の一部に含まれているんではないか。「ツッツキをぶち切ってループをカウンターする」とか「強いボールに対してはクロスに返球される事が多い」とか。さらに言うと、実は戦術として意識されるより先に、システム練習に組み込まれているんではないか?

卓球版個人戦術が体系化された時の恩恵を妄想すると、「戻りの位置が合理的になる」のではないか。



私見で「卓球版個人戦術」の権化は馬琳だけれど、自分の打球と相手を見て戻り方が一球ごとに違う。個人戦術の体系化がなされた暁には、対戦相手のパワードライブも(どうにか)手の届くようになるはずだ。
言い換えれば、卓球で個人戦術を体系化する営為は、おっさん卓球の体系化に他ならない。俺はおっさんなので「おっさん卓球大全」とかあれば交差歩で飛びつくだろうが、学生が買うには心理的障壁の多いタイトルになってしまうなぁ。