2012/07/06

脱・中国論

脱・中国論というタイトルは、ステロタイプに中国とか中国人とかラベリングして語ることから脱却しよう=中国の人たち個々と向き合おうという意味らしい。で、バックグラウンドを問わず、中国人と遊びまくった話が人を起点に語られるんだけど、そこから透かし見える中国の矛盾(俺は矛盾が大好きだ)がすごくおもしろい。
個人的には、右派(中国ではリベラル派)の大物がぼやく、「俺の人生って何だったんだろ?」とかがとてもいい話だった。いい話っていうのもよくないかもしれんけど。

2012/07/04

世界一流のサッカー監督から学ぶマネジメント



強豪サッカーチーム監督の仕事はビジネスリーダーと共通する物が多く、監督の仕事の方が困難だ。だから、サッカー監督の方法論を観察することで、ビジネスにとって得るものが多い。って本だ。野球で同じ事をやった本はたくさんある気もするけれど。その手の本では冷徹とされる人を扱ったビジネス・マネジメント・スタジアム
と比べても、冷徹な感じを受けた。

冒頭では監督の仕事に含まれている大変な要素を列記している。

  • 常に不特定多数の人が業務を監視し、評価を下す
  • 社内に自分より報酬の多い社員がいる
  • 結果を出しても現職に留まれる保証はない
  • 年に数回、優秀な社員が会社を去る。他社に出向した社員に給料を払い続ける。ところが、その社員が自社に戻り、勤務に復帰する保証はない
  • 公人として、全ての言動がテレビで放映され、インターネットを通して世界中に配信される
  • 社員の国籍や文化的背景は様々である
  • 常に突出した結果を求められる

いや~、大変だ。この大変な、大変すぎるミッションを果たすために、10の特性が用いられているらしい。
自分の身に関係してきそうな箇所を重点的に読んでいった(だって、システム論とかはサッカー雑誌を見た方が面白い)。基本システムを確立すること、 システムを実現するためにトレーニングをすること、柔軟性とシステムのアイロニカルな関係、などは興味深かった。たしかにOJTに逃げている事は多い(実戦でしか身につかない事も多いけれど)。

 本書ではコーチングもちょっとだけ扱ってるんだけど、サー・アレックス・ファーガソンのコーチングは詳細に教授されたい気がする。というか、ファーギーヘアトリートメントとその後のケア術を習得したら、かなり強いだろう。ベッカムなんてロッカールームでサーがぶん投げたスパイクで顔に傷ついても、「プレミアに俺の帰るチームはユナイテッドしかない」って言ってるもんなぁ。

オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く


スポーツに内包されている様々な意志決定を統計と行動経済学の知見から分析した本。と書くと難しいけど、普通に雑学本と思って読んでも充分に楽しめる。惜しむらくは俺がアメリカンスポーツに疎いので、ネタの大半が通じていない気がすることだ。

たまたま休暇中に観たヘルメットキャッチが、実は誤審(イーライがラッシュを振りほどいて逃げた時点でサックされてるらしい)で、その原因となるバイアスは何か?そのバイアスは野球のストライクゾーンにも有意に影響しているぞ。という最初のネタも印象的だったけれど、シカゴカブスの呪いの話は強烈だった。
カブスファンにとって、「ひどい野球と高いチケット」は許せて、「ひどい野球と高いビールは許せないらしい。そりはかなり勝ちにくい状況だ。など、飲み会でも使えそうな小ネタを仕込むには充分な一冊。

2012/07/03

ぐんぐんグングニル

スパークリングオーディン【へるぴぃ~healthy&peace~】

多分、「ぐんぐん股間がグングニル(意味不明)」なジェル。グングニルは北欧神話の主神オーディンの持つ槍、投げれば狙った相手に必中しオーディンの手元に戻る魔法の品だ。
「思わず股間がグングニル」
って良い惹句だと思う。というか、思いついてしまった。

この種の商品を神話から命名するのは合理的なのではないか。女子用の商品にはなってしまうが、北欧にはキャラ設定を平たくすると「ビッチ」としか言い様のないフレイアがいる。会議中にやる気のない上司を顔面騎乗で目を醒まさせるエジプトのハトホルなども女子力は高いだろう。
まぁ、最もメジャーなギリシャ神話は練達の神しかいないのでベターなような、ゼウスは雷神であるから光の速さで発射に至りそうな、、、

ともあれ、このフリーダムさは色々どうかと思う。


というか、自由すぎ。あと、Odeinは綴りが違う、odinが正解。

映画「図書館戦争」

日曜に映画「図書館戦争」を見てきた。特に印象に残ったのは9課の荒巻隊長がカメオ出演してることと、存在感がやけにエロい人がいると思っていたらエロさに定評のある声優(沢城みゆき)さんだったこと。

あと、映画館のポスターを観ていたらこいつらも観に行く気になった。

いや、独裁者の役らしいのに、二挺拳銃横っ跳びを決めてるユンファが素敵。

2012/07/01

ひらめきトレーニング


夏用のスラックスを調達に行く地下鉄の中で軽い本を読んでいた。創造力というのは個人の能力に依存しているように思われてるけれど、技術と方法論が底流にあって適切な訓練をすれば誰でも発揮できるのだ、と。で、技術と方法論を身につけるための方法を解説している。

気になったのは、例えば会議でアイデアを出すための準備運動。「ビーチボールでキャッチボールする」。フリーダムすぎないか?と思ってしまうので、会社ではちょっと試せないかなぁ。

しかし、家で考え事をする準備運動として、フットサルのボールをナメるとか、ピン球をつくとかは効果的かも。