2012/07/04

世界一流のサッカー監督から学ぶマネジメント



強豪サッカーチーム監督の仕事はビジネスリーダーと共通する物が多く、監督の仕事の方が困難だ。だから、サッカー監督の方法論を観察することで、ビジネスにとって得るものが多い。って本だ。野球で同じ事をやった本はたくさんある気もするけれど。その手の本では冷徹とされる人を扱ったビジネス・マネジメント・スタジアム
と比べても、冷徹な感じを受けた。

冒頭では監督の仕事に含まれている大変な要素を列記している。

  • 常に不特定多数の人が業務を監視し、評価を下す
  • 社内に自分より報酬の多い社員がいる
  • 結果を出しても現職に留まれる保証はない
  • 年に数回、優秀な社員が会社を去る。他社に出向した社員に給料を払い続ける。ところが、その社員が自社に戻り、勤務に復帰する保証はない
  • 公人として、全ての言動がテレビで放映され、インターネットを通して世界中に配信される
  • 社員の国籍や文化的背景は様々である
  • 常に突出した結果を求められる

いや~、大変だ。この大変な、大変すぎるミッションを果たすために、10の特性が用いられているらしい。
自分の身に関係してきそうな箇所を重点的に読んでいった(だって、システム論とかはサッカー雑誌を見た方が面白い)。基本システムを確立すること、 システムを実現するためにトレーニングをすること、柔軟性とシステムのアイロニカルな関係、などは興味深かった。たしかにOJTに逃げている事は多い(実戦でしか身につかない事も多いけれど)。

 本書ではコーチングもちょっとだけ扱ってるんだけど、サー・アレックス・ファーガソンのコーチングは詳細に教授されたい気がする。というか、ファーギーヘアトリートメントとその後のケア術を習得したら、かなり強いだろう。ベッカムなんてロッカールームでサーがぶん投げたスパイクで顔に傷ついても、「プレミアに俺の帰るチームはユナイテッドしかない」って言ってるもんなぁ。

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