2009/05/09

システムの内と外

昨日の機材フェチ話の続き。

機材スポーツのシステム/系で機材が占める要素はもちろん小さくない。例えば、自転車の推進システムを描写してみると以下の具合になるだろう。「足の屈伸運動でクランクを回転させ、エネルギーをチェーンホイール→チェーン→スプロケットと伝達し、タイヤで接地したホイールを回転させて進む」推進システムで肝要となるのは、足からの入力の大きさと如何にエネルギーを減衰させずに推進力に変換するか、である。推進時の反作用が足に伝わりフィードバックとなる。エンジンとフィードバックセンサが人間である以上、ライダーが違えば別システムと言うべき。

卓球に置ける打球のシステムはもうちょっと複雑だ。「飛来したピンポン球をゴムを貼った木の板で適切に叩き返す」。「適切に」と纏めているが、「認識→予測→打法の判断→ラケットの動作/制御→フィードバック」を連続的に行っている。

機材のインプレッションは主にフィードバックによって書かれる。インプレッションを参考にして情報を得たい場合、自分が知りたいのが何かを考えないと流されっぱなしになってしまう。自分がシステムの中心であること、他人のシステムとは似ていても違うこと、現在のシステムに対してどういう変更をしたいのかを認識すること。それを押さえていれば「○○と××は相性良いですか?」とか言わずに済む。

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