2007/11/04

仕事を加速する技術

書店に本の衝動買いに行った時に見つけた一冊。梅津さんといえば「窓と林檎」の印象が強いんだけど、仕事術的な本を書いても刺激の多い指摘をしてくれる。

仕事を詰め込まず、少し減らしてみよう。とたんに、あちこちがうまく回って、早くこなせるようになる。
機械的な仕事と違って、頭脳労働がやっかいなのは 仕事の量がはっきりしない という本質的な特徴があるからである。
ハードの保守屋としては機械的な仕事も仕事量の不明さは変わりないと思うけど、頭脳労働に(妥協をしなければ)キリがないのは真実だろう。

だからこそ
8割の完成度で2倍の量を いつも8割で止めて、次の仕事に移る
という自分ルールでも決めていった方が生産性が上がるということだろう。自分ルールという視点では
フェッチ→デコード→迷い→実行/先送り→保存
コンピュータと違う人間特有の処理ステップは「迷い」。そのステップ自体は生産に全く寄与しないが、避けるには非常な困難が伴う。迷いを回避するために、デコードしたら実行するという自分ルールを設定するのは、有効な手順だとは思うんだが、意志が弱い(俺のような)人間には「難しいことを簡単に言う」ように感じる。

モノゴトのつながり×時間軸=ストーリー
時間軸に情報を結びつける
多分これは経験的に確かだと思う。問題はストーリーの中で覚えているような事は、どうでもいいことだったりすることだね。
しかし、より重要なのは「何月何日の何時に、この人が、こういう事を言った」と情報と時刻がペアにされている、という点である。単なる文章ではなく、タイミング情報突きでストーリーがたどれる文章だからこそ、メールはこれほど便利で普及したのだ。時間軸に固定されることで話の流れが見えやすくなることが、メールの便利さの大きな部分である。
というように主記憶は外に(この場合はメール)に移しておくべきかもしれない。殴り書きに近いような手帳の書き込みからでもストーリーが頭に蘇れば十分用に足りる説明ができる(事もある)。
同じこと・似たようなことをやるときに、2回目以降を速くする
現在の自分は、過去の自分が何を知り、どのように考えていたかを覚えていない。そして、将来の自分も、現在の自分が知っていること、考えていることを覚えていない。現在の仕事については、常に現在の自分だけが知っているのである。「自分」は今ここにしか存在しないのだ。
仕事をしながら、ログを記録する。 ログ取りそのものを仕事にしない ・業務日誌:終業時に、疲れた体を奮い立たせて、一日の仕事を思い出しながら書く。 ・ログ取り:一日に何度も、数分ずつに分けて、今やったことについて書く。
肝に銘じて明日からモレスキンを机に置くところから仕事を始めよう。

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